乱と灰色の世界の結末のネタバレ!!

※※ガッツリネタバレしますので、ご注意ください※※

©乱と灰色の世界
出典:コミックナタリー
凰太郎の中に巣くってしまった骸虫を、乱や乱の家族が倒し凰太郎は元の姿に戻ります。
しかし、実際は凰太郎の内臓などは全て骸虫に養分として食べられてしまっていて、乱の魔法の力で元気になったように見えていただけでした。
乱の魔力が尽きた時が、凰太郎の死ぬ時です。
乱はその事実を知りませんが、凰太郎はそのことを知っており、自分の執事や母親や友人に感謝を、そして酷く扱い身体だけの付き合いをしてきた女性たちに謝罪をしにいきます。
ただ、日比くんに対しては、子どもだからと容赦することなく、「乱は俺のものだ!」と言い放ち、最後凰太郎は乱の元に戻ることなく、たった一人で短い人生を終わらせます。
最後、乱の兄に電話を掛け伝えて欲しいというセリフがあまりにも印象的でした。
「10歳でも愛してる」「ありがとう」「おやすみ」「これからは夢の中で会おう」
このセリフが本当に切ない…。10歳だと知っていても好きだったんだーとか、夢の中でって言ってるけど本当は生きて隣にいたかったんだろうなーとか考えだすと涙が止まりません。
最後本当に乱に会わなくて良かったの!?と思うと同時に、目の前で死ぬことで乱を傷つけずに逝くことが凰太郎の優しさだったんだな…と思うと胸が苦しくなります。
乱は魔力を使い果たし眠ってしまい、一か月後目を覚ました時に事実を知るのですが、ボロボロになってしまった乱に日比くんが「一緒に大人になろう」と言って救ってくれるのが、小学生なのに男前すぎて、成長したな!!という気持ちにさせられます。
悲しみや痛みを知ることで大人になっていく。だから乱の大人になる魔法は違うっていうのをやんわりと否定しているんじゃないかって言うのを日比くんのセリフで感じるんですよね。
後日談に出てくる高校生になった乱がこう言います。
「一瞬で大人になる魔法なんてないよ。毎日、毎日大切に生きること。それが大人になる魔法だよ」と。

©乱と灰色の世界
出典:hosta.net
悲しい別れもあったけど、大事なことを教えてくれた凰太郎は、結果的に乱を大人にしてくれていて、乱の中で一生心に残り続けるような糧になってるんだと思います。
漫画・『乱と灰色の世界』まとめ!!
はじめて乱と灰色の世界に触れた2008年。私の中で10年近くずっと大好きな作品として記憶や心に残っています。
絵の綺麗さはもちろんですが、駆け足することなくしっかりと描かれた優しくて切ないストーリーには、何度読み返しても涙がこぼれます。
日々を大事に生きることで灰色の世界から抜け出せるかもしれない…と言うことを、乱と灰色の世界は優しく教えてくれます。
人の優しさや温かさに触れたい方にお勧めなので、是非読んでみてください。
自分の世界がガラっと変わってしまうような話ではありませんが、大切にしなきゃいけないことを少し思い出させてくれるような優しくて切ない作品ですよ。
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