心に沁みわたる、日常系漫画ランキングTOP10


昨今、「日常系漫画」と呼ばれるジャンルの漫画の数が増大しています。

このジャンルを読む人達の目的は、
「ほのぼのしたい」
「頭をからっぽにして漫画を読みたい」
「かわいい女の子達がきゃっきゃしているのを見たい」
など様々でしょう。

今回はその中でも「癒されたい」と願う人達のための作品をランキングにして10作品紹介していきます。

1作品でも、あなたの心に沁みわたってくれればと思います。

「日常系漫画」の多様化

一口に「日常系漫画」といっても、現在はその中でジャンルが細分化されています。ランキングに入る前に、どのようなジャンルがあるのか紹介していきましょう。

「リラックス系」

いわゆる「頭をからっぽにして楽しめる」ジャンルです。

物語の起伏が少なく、伏線らしい伏線も少ない、時間経過もいわゆる「サザエさん方式」で何の心配をすることなく、その平和な光景を楽しむことのできるジャンルです。

例:みなみけなど

「ゆる百合系」

かわいい女の子達が出てきて、その子達が仲睦まじくしている様子を楽しむジャンルです。

時間経過はあるものもありますが、その分キャラクター同士の新しい出会いと別れも楽しむことができます。

例:桜Trick

「異世界日常系」

「日常系漫画」では新しいジャンルです。舞台設定が現代世界だけではなく、ファンタジー世界も描かれています。

ここではないどこかの世界で、起こっているかもしれない日常を描いたり、異世界と現代社会がクロスオーバーして交流する姿を描くものもあります。

例:ガヴリールドロップアウト

「癒し系」

本記事で紹介するのがこちらになります。「リラックス系」と似る部分もありますが、一番の特徴は「キャラクター同士の交流や何気ない出来事が心に沁みわたる」作品です。

読み終わったとき、満足感の他に、不思議と心に沁みわたり温かくなる作品を紹介していきます。

癒し系日常漫画ランキングTOP10

癒し系の日常漫画を愛した筆者が独断でランキングを作りました。

日常系で癒しを求める方にぜひおすすめしたい作品たちです。

第10位「ばらかもん」

あらすじ主人公の書道家、半田清舟は書道界の新星として期待をされていた。そんなある日、とある書道家の受賞パーティで酷評されてしまい、展示館の館長を殴り飛ばしてしまい五島という島に単身行くことになる。個性豊かな住民達と交流していく半田は、書道家ではなく、一人の人間として自分に足りなかったものを見つけていく。

おすすめ日常系漫画、第10位はヨシノサツキ先生作「ばらかもん」です。ガンガンONLINEにて連載されています。

この作品はなんといっても、主人公の半田と島の住民である琴石なるをはじめとした住民達との心の交流が魅力的に描かれています。

ほのぼのとしたただ温かい日常シーンだけじゃない、田舎だからこそ抱えている悩み、天才だからこその悩みが描かれていて、創作のなかのリアリティが詰まった作品になっています。主人公半田の昔の姿を描く「はんだくん」も現在連載中です。

第9位「旦那が何を言っているかわからない件」

あらすじオタクな旦那、十一と一般人の少し目つきの悪い妻、十カオルが、お互い分かり合えない部分を抱え、悩みながらも円満な夫婦生活を営んでいく。

おすすめ日常漫画、第9位はクール教信者先生作「旦那が何を言っているかわからない件」です。作者自身のサイトで連載されています。

普段の言動から絵に描いたようなオタクである旦那と、自分の目つきを気にしている一般人の妻の日常を描いています。分かり合えない部分がありつつも、お互い歩み寄って行く場面に思わずニヤニヤしまいます。4コマ作品なので、サクサクと読むことができます。

またこの作品は、作者の他作品の人物も出てくるセルフクロス作品でもあるので、他の作品を読んでから読むと、また一段と面白さが伝わります。

第8位「乙女哲学」

あらすじナルシストなあいか、ビッチな美野里、腐女子の恵令奈。趣味嗜好がバラバラな女子高生3人組が、笑ったり笑ったり時々怒ったり。何気ない日常の1シーンを面白おかしく、時々切なく過ごしていく。

おすすめ日常系漫画、第8位は凌先生作「乙女哲学」です。この作品はwebコミックアプリ「GANMA!」にて連載されています。

普段からあまりにも行動がバラバラすぎる3人。本当は仲が悪いんじゃないかと疑ってしまうレベルですが、それでも楽しく日常を過ごしていきます。そして、誰かが傷つけられると、やりすぎなレベルその相手を叩きつぶしに行く

本当の友情とは、といったことを教えてくれます。基本ギャグテイストで話が進行していくため、リラックス系として読むのもオススメです。

乙女哲学 (1) (MFC)

乙女哲学 (1) (MFC)

  • KADOKAWA/メディアファクトリー

第7位「僕らはみんな河合荘」

あらすじ主人公宇佐和成は、親の転勤を機に「河合荘」に下宿することになる。そこには憧れの先輩、河合律も暮らしていた。一つ屋根の下、憧れの先輩と一緒に暮らせると期待に胸を膨らませる宇佐だったが、そこにはあまりにも個性的すぎる住民たちが暮らしているのだった。

おすすめ日常系漫画、第7位は宮原るり先生作「僕らはみんな河合荘」です。この作品は「ヤングキングアワーズ」に連載されていて、完結済みです。

基本的には宇佐が律を振り向かせたくて、様々な手段を用いりますが、それを住民達に邪魔されて・・・といったパターンが多い作品です。しかし、住民達の絆はとても深いもので、同居人というよりも、家族と接しているような雰囲気が伝わります

個人的には大家代理のすみ子さんが非常にいいキャラをしていて、みんなのお母さんといったポジションで大好きです。

第6位「げんしけん」

あらすじまだ「オタク」という人種が今ほど市民権を得ていなかった時代。笹原完士をはじめとした「現代視覚文化研究会」通称「げんしけん」のメンバーが一般人との違いに悩み、恋愛に悩みながら、オタクならではの日常生活を送っていく。

日常系漫画ランキング第6位は木尾士目先生作「げんしけん」です。この作品は「月刊アフタヌーン」に連載されていて、完結済みです。

主要人物全員が主人公のような群像劇スタイルです。なんといってもこの作品は、あまりにもリアルなオタク達が描かれています。コミュニケーションの取り方、好きな物へのめんどくさいまでのこだわり等、見ていてドキッとするような言葉が多く登場します。

それでも自分をオタクとして認め、前へ進み続ける彼ら、彼女らの姿には尊敬すら感じます。続編として「げんしけん 2代目」も連載され、こちらも完結しています。

第5位「けいおん!」

あらすじ主人公平沢唯は高校入学を機に、何か新しいことを始めようとする。しかし特に何も取り柄がなく、何をすればいいか悩んでいた。その一方、廃部の危機にある軽音楽部を立ち上げたい田井中律、秋山澪はどうにか新入部員が入らないか考えていた。軽音楽部を、「軽い音楽をやる部だ」と勘違いした唯は、軽音楽部への入部を決意する。

日常系漫画ランキング第5位はかきふらい先生作「けいおん!」です。この作品は、「まんがタイムきらら」に連載されていて、完結済みです。

この作品をきっかけに楽器を始める人が急増するなど、社会現象を起こした作品です。普段はのんびりとしていながらも、一つ一つのイベントが濃密に描かれています。普段のシーンがあるからこそ、真面目になった時とのギャップが非常に魅力的ですね。特に最後の学園祭、卒業式のシーンは必見です。2018年夏から、新シリーズの連載が決定しています。

第4位「ちぃちゃんのおしながき」

あらすじ小学5年生の有坂千夏、小学生兼板前。母親の有坂三葉、呑兵衛兼女将。2人の親子は父親の残した小料理屋「みづは」を切り盛りしている。明るく楽しく、時には喧嘩をしながらも、優しく楽しい常連さん達に囲まれながら、今日も小料理屋「みづは」は営業している。

日常系おすすめ漫画、第4位は大井昌和先生作「ちぃちゃんのおしながき」です。この作品は、「まんがライフオリジナル」で連載されています。

小学生ながら板前として店を守る有坂千夏「ちぃちゃん」は、優しい常連さん達に囲まれながら日常を過ごしています。今は亡き大好きなお父さんのことを想い、時々寂しくなりつつも常に前を向いて元気に働くちぃちゃんの姿に、つい自分の子が頑張っているような愛おしさをおぼえることも。

こちらは4コマ作品と、ショートストーリー形式で連載されている「ちぃちゃんのおしながき 繁盛記」があり、どちらから読んでも楽しめる内容となっています。

第3位「クッキングパパ」

あらすじサラリーマンの荒岩一味は、会社では強面の主任として少し恐れられていた。しかし家では家族のご飯を作り、子どもの面倒を見る理想的な父親だったのだ。家族が成長し、会社でも慕われるようになっていく、時間が経過するにつれて、どんどん新しい絆が生まれていくハートフルクッキングストーリー。

日常系漫画ランキング、第3位はうえやまとち先生作「クッキングパパ」です。この作品は、「モーニング」で連載されています。

30年以上連載されている長寿作品であり、連載年数に応じて登場キャラクター達も成長し、連載開始当時小学生だった長男まことは社会人になるなど、10年以上の時間経過があります。

その時間のなかで、新しい命が生まれたり、新しい家族ができたりと、絆が増えていきます。明るい話だけではなく、暗い話もありますが、みんなで助け合い問題を解決していく、「やさしい世界」がそこにはあります

日常系を超えた、まさに人生のドラマが詰まった漫画と言えます。

第2位「よつばと!」

あらすじ5歳の女の子、小岩井よつばは翻訳家の父親と2人暮らし。父親、隣人、父親の友人や新しくできるともだちと一緒に、様々な「はじめて」を経験していく。

第2位は、あずまきよひこ先生作「よつばと!」です。日常系漫画を代表としたような作品ですね。

この作品は、「月刊コミック電撃大王」に連載されています。5歳のよつばには、日常の小さな出来事も大きな発見。感受性豊かに、様々な体験をしていきます。

楽しいことも、悲しいことも経験し、少しずつ成長していくよつばのキャラクターについ感情移入してしまうことも。なんでもない1シーンが非常に魅力的に描かれている作品です。

よつばと!(1) (電撃コミックス)

よつばと!(1) (電撃コミックス)

  • あずま きよひこ
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス

第1位「のんのんびより」

あらすじ最寄りのコンビニは自転車で2時間、バスは5時間に1本しか来ない、そんな田舎に住んでいる4人の女の子達を中心に、田舎だからこその悩み、田舎だからこその楽しみを中心に、季節を巡っていく。

栄えあるおすすめ日常系ランキング、第1位はあっと先生作「のんのんびより」です。この作品は、「月刊コミックアライブ」に連載されています。

田舎出身の人にはあるあるネタでの共感や、都会に住む人にはこんな世界があるのか、といった新発見と、読む人によって感想が分かれる作品です。漫画としての完成度はもちろんですが、個人的には是非アニメを見てほしい作品となっています。

風景描写などはもちろんですが、1期と2期のつながりに注目して見てみると、新たな感動がやってきます。漫画だけでなく、アニメでプラスアルファの魅力を生み出してくれた点で、第1位に選びました。

まとめ

今回は、「癒し」をテーマに日常系漫画のランキングを作成しました。

日常系漫画は、読む人のその時の状態によって、毒にも薬にもなる作品であると思っています。読むときは雑念を捨てて、素直に作品の世界観を楽しむことが「癒し」への第一歩です。

自分の読みたいジャンルを模索し、発見しつつ、これからも良き漫画ライフを過ごしていきましょう!


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