非常に私事なカミングアウトをしますが、私は腐女子歴20年を越えた貴腐人です。BL漫画は出版社によってテイストや扱う題材、エロさなどが違うので、生活費や必要経費を除くお給料の全てをBL漫画の購入に充て、この出版社のBL本はほとんど買う!みたいな時期があったのですが、当時Mのマークでおなじみの東京漫画社に夢中になっていました。
その時出会ったのが、阿仁谷ユイジ先生の作品「喜劇は恋で進化する」だったのです。
当時BL漫画では珍しい、トロ顔表現に度肝を抜かれたのですが、これに慣れるととてもいい!!
以来、阿仁谷ユイジ先生を追いかけ続け今に至る訳ですが、もう何度も泣いて何度も読み直しているのが「もういちど、なんどでも。」という作品です。
今回は名作「もういちど、なんどでも。」の感想をレビューをしていきたいと思います。
トロ顔表現は人を選ぶ!?記憶喪失の純愛、でもギャグテイストに仕上がったBL漫画『もういちど、なんどでも。』の魅力とあらすじを紹介!!
もういちど、なんどでも。のあらすじと概要
「もういちど、なんどでも。上・下」えっちのシーンはすっごくエロいけど、お話はほんわかするし、2人の関係に良いなあって。2人とも素敵な人で、最後のほうとか”は??イケメンかよ”ってなる;; pic.twitter.com/TnRiylj4sS
— ひ な (@ykhnn_) 2018年7月31日
「もういちど、なんどでも。」はonBLUEコミックス(祥伝社)から上下巻の二冊が出版されています。
onBLUEコミックスは個人的にエモいような作品が多い印象があるのですが、「もういちど、なんどでも。」もそんなような印象を受けます。
初版の帯は「記憶喪失の恋。」なんですが、そのまま文字の通り事故により恋人が二年分の記憶を失ってしまった話です。オタク腐女子なら一度は妄想するであろうネタ!もうこれ好きでしょ!?と言わんばかりの題材ですが、ただの記憶喪失ネタだとありがちになるところを阿仁谷節(※)に変換して描かれているのは流石としか言いようがありません。
※阿仁谷節とは、筆者が個人的に思っている阿仁谷ユイジ先生による表現の仕方のことです。シリアスに混じるギャグテイスト+トロ顔エロ+目の中にハートマーク+男性向けエロのような下品なセリフ言い回しなどです。
もういちど、なんどでも。 登場人物の紹介
BL漫画の「もういちど、なんどでも」に登場するキャラクターの紹介をします。
古藤 多郎(ことう たろう)
【中の人】本日3月31日はドラマCD「もういちど、なんどでも。」(原作:阿仁谷ユイジ 出演:佐藤拓也、新垣樽助、古川慎 他)古藤多郎くんの誕生日!3月31日には色々な想いがあると思いますが、今は幸せなを日々を過ごしているはず…! pic.twitter.com/BleltEKtGD
— フィフスアベニュー@8月僕は君のいいなり2 (@fifthavenue_net) 2016年3月31日
攻めの貴博とは同級生。ドエロだけど健気な受の多郎くん。とにかくエロいというか、淫乱というか…攻めの貴博に対してのみそれを発動するので、とても可愛い!キュート!!
元々は双子の妹の多恵にメロメロ(多分恋心的に)だったが、多恵ちゃんに彼氏が出来たことで、自棄になり自分も彼氏を作ればいいんだと言う考えに至り彼氏を作る。しかし、自棄で作った彼氏より貴博のことが好きになってしまい別れるが、ノンケである貴博に対して真っ向から勝負せずにセフレとして関係を持とうと試みる。
藤井 貴博(ふじい たかひろ)
「もういちど、なんどでも。」(阿仁谷ユイジ)のドラマCD情報はこちら→https://t.co/1jcMCHG16H 藤井貴博役/新垣樽助 古藤多郎役/佐藤拓也 コミックス未収録エピソード音源収録の初回限定版が4月27日発売!! pic.twitter.com/oadSdmQXOC
— onBLUE編集部 (@onBLUE_ed) 2016年2月29日
事故により記憶を失ってしまったため、二年間分の記憶がない攻めの貴博。姉のかずよに恋心を抱いていたが、姉の婚約~結婚が決まったことにより、自棄になりセフレとして提案してきた多郎と関係を持つ。
記憶喪失になる前は多郎とセフレから恋人へと関係を進展させており、同棲もしていたが、その記憶は事故で失ってしまった。記憶喪失になる前の記憶はネタバレ禁止として多郎に宣言している。
もういちど、なんどでも。 簡単なあらすじ
お互い苦い恋を経験していたが、それを乗り越えセフレから恋人へと関係を進展させ、ラブラブな二人だったが、大学へ通学中の貴博の頭に看板が落ちてくるという事故によりその関係は崩れてしまう。
貴博は多郎と付き合っていた二年分の記憶を失ってしまった。不幸にもその日は多郎の誕生日であり、多郎にプレゼントするための指輪を受け取りに行った帰り道だった。
貴博は退院後、多郎と一緒に住んでいた家に帰るが、その部屋は自分の知らない空間だった。
ルームシェアと聞いていたが、ベッドは一つ…お揃いの食器や歯ブラシなどもあり違和感を覚えるが、貴博は自分で記憶を取り戻すことを選び「二年間分のネタバレ禁止」を多郎に言い渡す。恋人がいたらどうするのか多郎に聞かれたが、もし恋人がいたとしてももう一度好きになりたいからと言い放つ。
しかしその日、多郎が見ていたDVDを再生してしまうことにより、壮大なネタバレをする。そのDVDは多郎が受をしているハメ撮りDVDだったのだ。
直ぐに停止したことにより相手の顔は知らない(その相手は実は貴博だ)が、親友はAVに出演していた!という勘違いのネタバレをすることになってしまう。
多郎の癖のようになってしまった貴博への愛情表現の方法や、言動により貴博もキュンとすることが多くなるが、多郎の双子の妹の多恵が家に訪ねてきたことで、貴博は多郎ではなく多恵に恋をしていたのだと自分に言い聞かせるようになってしまう。
投稿者プロフィール
- BLの魅力に取り憑かれた乙女(年齢不詳)。
様々なBL作品を熟知している。現実世界には興味はありません。
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