『乱と灰色の世界』その魅力とあらすじを徹底紹介!

乱と灰色の世界_サムネ

入江亜季先生の最新作「北北西に曇と往け」の話題を見聞きすると、私は心が少しざわつきます。

何故なら、入江亜季先生の作品の魅力は「北北西に曇と往け」だけではない! と思っているからです。

入江亜季先生と言えば、「群青学舎」もいいのですが、個人的に代表作だと思っている「乱と灰色の世界」!!

「乱と灰色の世界」を語らずに、「北北西に雲と往け」は語れない!ということで、今日は乱と灰色の世界の魅力やあらすじや自分なりの考察について、徹底的に紹介していきたいと思います。

乱と灰色の世界 1巻 (HARTA COMIX)

乱と灰色の世界 1巻 (HARTA COMIX)

  • 入江 亜季
  • KADOKAWA / エンターブレイン

乱と灰色の世界ってどんな漫画?

「乱と灰色の世界」は2008年~2015年までFellows!(のちに誌名変更がありハルタ)で連載されており、単行本は全7巻で現在は完結している漫画です。

1冊大体200ページを越えており、最終巻である7巻は300ページ近いという、めちゃくちゃ厚い本の中に、萌えやら切なさやら…なんとも言えない気持ちがギュッと詰まっているのが特徴です。

正直、6巻~7巻…私はめちゃくちゃ泣きました。尊い…!!

そして、なにより声を大きくして言いたいのが、入江亜季先生の絵の綺麗さと繊細さです!

女の子がほっそりした子じゃなく、ムチムチと肉感的で、それでいて健康美的な雰囲気で描かれているのがたまりません!まるで芸術作品…。

女の子の描かれ方は、同じエンターブレインから出ている「エマ」、「乙嫁語り」が代表作の森薫先生に近い感じがします。

「犬神姫に口づけ」・「真昼に深夜子」の宮田紘次先生や、「エニデヴィ」の白浜鴎先生も同じ系統かなぁーと思うことがあるので、エンターブレイン発行の本はもしかしたら、女の子を肉感的に描かれる先生が多いのかもしれませんね。

乱と灰色の世界 登場人物の紹介

乱と灰色の世界のに登場するキャラクターについて紹介します。

主人公:漆間 乱(うるま らん)

漆間 乱

©乱と灰色の世界
出典:Naverまとめ

小学4年生の天真爛漫で家では非常に子どもらしい少女だが、学校では浮いており、友達がいないどころかイジメにすらあっています。

最強の魔法使いである母とは違い、魔法使いとしては大変未熟。

特定の大人のスニーカーを履くことで、大人になる魔法を使えるが、使えるのはほぼそれのみ。

未熟未熟…と最初の方は言われていましたが、実際は持っている魔力が大きすぎて、扱いきれていない為ということが、物語が進むことで分かります。

乱の恋のお相手!?一人目:三門 凰太郎(みかど おうたろう)

29歳の御曹司であり、乱などが住む灰町市長の一人息子。

容姿端麗・学生時代は成績優秀。しかし捻くれ者。

現在は社長として働いており、お金も持て余すほどあるため、女にも不自由していないが、いつもどこか満たされずにいたところ、乱(大人バージョン)と出会い初めての恋を知ります。

物語中盤までは本当にクズでびっくりします。

乱の恋のお相手!?二人目:日比 誠(ひび まこと)

日比 誠

©乱と灰色の世界
出典:celilo-hair.com

乱と同じ学校に通うクラスメイト。当初は乱のことをいじめていたが、男の子特有の「好きだからいじめてしまう」を実践してしまっていた少年。何たる幼さ…

乱に怪我をさせてしまったことで、好きという感情に気が付き、ついでに乱が大人に変身した姿も見てしまいますが、そのことがきっかけとなり日比くんと乱は友人関係になります。

他の登場人物に乱の家族や他の魔法使いなども多くいますが、今回はこの三人に焦点を絞ってストーリーの流れなども紹介していきたいと思います。

乱と灰色の世界 簡単なあらすじ

舞台は灰町という地方都市。

(灰町という名前の由来は以前、骸虫によって一度灰と化してしまったためである。多分魔法使いが守っている扉からあまり離れていない都市だと考えられます)

骸虫(むし)という人間に害をなす敵が人間界に降りることがないよう、魔法使いたちは骸虫を封印している扉を交代で監視・管理しています。

乱の母親は魔法使いの中でも特に力が強いため、封印している扉からあまり長いこと離れることが出来ず、乱の家族は母親以外、父と兄と乱の三人で暮らしています。

乱はまだ子どもなので母親がいないことに寂しさや、学校で日比くんなどのクラスメイトからいじめられていることに孤独感を感じ、母親に逢うために魔法で大人になり、気球のようなものを作り母の所まで飛ぼうとするのですが、未熟なため失敗。凰太郎の住むマンションの屋上庭園に落っこちてしまいます。そこで乱と凰太郎は出会います。

その後、学校で日比くんと仲良くなったり、凰太郎と大人の姿でデートしたりしつつ、魔法の先生と特訓をすることで乱は魔法使いとしての力を付けていきます。

一方その頃、乱の母親の結界をすり抜けた骸虫は、人間界に降り凰太郎の脳を巣食い寄生してしまいます。乱以外の魔法使いは骸虫ごと凰太郎を処分しようとしますが、乱は凰太郎を助けたい一心で、自分に付いて来てしまった日比くんと共に凰太郎を救い、骸虫だけを倒すための戦いに挑みます。

乱と灰色の世界 大まかなストーリー構成を考察!

乱と灰色の世界のあらすじの構成を考察してみました。

  • 大人になりたい乱の冒険
  • 乱と凰太郎、乱と日比くんの恋物語
  • 別れを知った乱の成長と、本当に大人になることの理解

凰太郎との恋は理想の恋日比くんとの恋は現実の恋であるんじゃないかと思います。

凰太郎は大人であり、乱がなにも考えることなく甘やかして貰える世界。乱にとっての成長は必要ないんですよね。

それに引き換え同い年である日比くんとの恋愛はこれから成長していかなければいけない、乱もいっぱい考えたり悩んだりする必要がある。

そう考えると、迎える悲しい結末は必然であったように感じます。

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