もういちど、なんどでも。 結末のネタバレ!!

記憶がないまま多郎を抱き、昔のような日々に戻りつつあった貴博と多郎だったが、それは事故の時と同じように突然の終わりを迎えてしまう。自分が誰を好きだったのか、どうして多郎にキュンとしてしまうのか、何故多郎に対して身体が反応してしまうのか、何故多郎を抱いてしまったのか…色々な感情や疑問でいっぱいになってしまった貴博は「お前にあんだけ色んなことやっておいて最低だけど、お前じゃないから…」と多郎に言い放ってしまう。
傷付いた多郎は「それ言っちゃダメなやつ…」と涙目で訴えるが、(だってそう言わなきゃ、他の子を好きなことにしとかなきゃ)と貴博は自分の心の中で言い訳をし部屋を後にしてしまう。多郎と離れたことで貴博には平穏で平和な日々が訪れたが、それは平穏なんかではなく、「ただ心が動いていない」という状態であったと気が付く。前に多郎が映っていたDVDを見直し、多郎や自分の心を見つめ直すことで、再度多郎に告白をした貴博。
記憶は戻らなかったが、昔に約束した通り「多郎ならなんでも好きになる」というのを実行した貴博に、多郎は「忘れられたって大好きに決まってるじゃん」と切なく笑いながら言うのだった。
ここが良かった!もういちど、なんどでも。の魅力的な部分を紹介!
- 毛をきちんと描く!
- 唾液、鼻水、涙の描写がエロイ!
- 切ないけど、ハッピーエンド良い!
この三点に尽きると思います。まず、最近は多くなってきましたが、毛の描写…これって、個人的には結構ぐっときます。男のキャラ(しかも受)にちゃんと脛毛があるってあんまりないと思うんですよね。涙や鼻水、唾液の描写も合わさるとさらに絵面がエロイです!涙・唾液までは結構見るのですが、鼻水。さすが脛毛まで描く阿仁谷ユイジ先生、鼻水ももちろん描きます!!
あと個人的にすごく重要なことなのですが、ハッピーエンドであるということが魅力的です。
純愛にバッドエンドやメリバ持って来られると、最近メンタルにキてしまうことが多くヒヤヒヤするのですが、安心して読めるのがいいです。適度に切なく、適度に笑えて、泣けて…というのは安心感がすごいです。
ハッピーエンド派の方にはオススメできる漫画ですので、是非読んでみてください!
もういちど、なんどでも。 まとめ
本当であれば上下巻通して切なくて、始終暗くなってもおかしくない設定だと思うのですが、随所にギャグテイストや、エロにも少しの笑いや下品さを持ってくることで、せつなさが大幅に軽減されているのが、阿仁谷ユイジ先生漫画のいいところだと思います。
だからこそ安心して読めるという、絶対感みたいなものがあるので、個人的にオススメしたいBLに入っています。
ただし…先ほど書いた通り、毛や鼻水の描写・男性向けに近くてBLではないな!?と思ってしまうような描写なども多くあるので、そこは注意が必要かもしれません。
阿仁谷ユイジ先生の性癖にグっと来た方の入門書のようなライトな仕上がりの本になっているので、気になった方は是非チェックしてみてください!
投稿者プロフィール

- BLの魅力に取り憑かれた乙女(年齢不詳)。
様々なBL作品を熟知している。現実世界には興味はありません。
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