東南アジアの一国のフィリピンは新日の国家として知られている。そのせいか日本のアニメ文化も若者を中心に広く浸透しており、ドラゴンボールやナルトといったアニメの他にもマイナーなアニメを好んで観ているというフィリピン人も珍しくない。筆者も長年フィリピンに滞在していたが、現地では日本のアニメフェスティバルが開催されたり、映画館で新海誠監督のアニメ作品が公開されるなど、日本のアニメ文化に触れる機会が多いように感じます。
そんなアニメ文化の浸透したフィリピンですが、現在自国でアニメを作るムーブメントが始まっています。2018年10月よりフィリピン国内で放映開始予定の「バランガイ143」はフィリピンが主導で製作を進めているアニメ。自国でアニメを作るという試みはフィリピンのみならず、他の東南アジア諸国の中でも珍しい試みです。
今回は2018年10月よりフィリピンで放映予定のバランガイ143というアニメ作品と、製作の背景について紹介していきたいと思います。
バランガイ143とはどんなアニメか
#Barangay143 Julie's character Vicky is the one in purple tama ba? pic.twitter.com/iqJvmYfNYN
— The Fanart Factory (@fanartfactory) 2018年7月17日
バランガイ143は、フィリピン・日本・シンガポールの3国で協同製作がされているアニメで、2018年10月より放映フィリピンで縫製が予定されている。日本の企業ではテレビ朝日が製作に関わっているようだバランガイ143はフィリピンで初めて製作されるアニメシリーズで、フィリピンにとって初めての試みとなる。
バランガイ143はフィリピンでもっともポピュラーなスポーツであるバスケットボールを題材にした作品だ。日本のアニメ作品であるスラムダンクが未だにフィリピンで根強い人気を誇っていることを考えると、まさに王道のジャンルで勝負に出たと言って良いでしょう。
バランガイ143のあらすじはこうだ。
詳細な情報はまだ公開されていないが、ざっくり説明すると、韓国人バスケ選手がフィリピンのバスケチームで活躍するよって話。見た感じそこまで面白そうでもないですね
バランガイ143のフィリピン国内での反響
バランガイ143はフィリピンのアニメにもかかわらず、主人公が韓国人という設定に違和感を感じている人も多いらしい。日本でも外国人を主人公にしたアニメは多数存在するが、記念すべき最初のアニメシリーズの主人公が韓国人なのは確かに少し気になる。
作品を視聴していないのでなんとも言えないが、フィリピンでは韓流スターが非常に人気な事や、セブ島など一部の地域には韓国資本が集中していることから、あえて主人公を韓国人にしたのではないか、という憶測も立てられる。
しかし、アニメへの期待は非常に高いらしく、アニメ放映を前にしてバランガイ143をモチーフにしたバスケットボールのスマホゲームがリリースされている。
The official website @barangay143 was updated with a countdown timer that may reveal the release date of the anime series.
The timer is set to turn to zero on October 14, Sunday, 10AM.
The timer has been taken down from the website. #barangay143 #ligangbuhay pic.twitter.com/VoPJMIF6FO
— animePHproject (@animePHproject) 2018年7月21日
フィリピン国内での期待が高まっているだけに、アニメの内容にも関心が高まります。
バランガイ143はアジアで流行るか
公式によると、バランガイ143はフィリピンの市場のみならず、アジア全域で放映を予定しているようだ。アジア全域をターゲットに非常に強い意気込みを感じます。
しかし、PVを視聴する限り、作画は日本のアニメの繊細でなめらかな描写とは異なり、どちらかというビビットな配色と力強い作画でアメリカのカートゥーンに近い印象を受けた。日本のアニメで目の肥えたアニメギークたちを唸らせることができるなら、やはり肝はアニメのプロットでしょう。
極論、作画が崩壊していてもストーリーが魅力的であればそれなりに流行る。これまでの日本のアニメたちがそれを証明しています。(作品名は伏せます)
バスケットボールは東南アジアでも人気のスポーツであるため、最初の受けは良いかもしれない。しかしアニメの人気・魅了はアニメの内容以上にプロモーションのやり方なども大切になってくる点です。自国での成功がまず第一の関関門ですが、横への展開の方法にもぜひ工夫を凝らして欲しいところ。
まとめ
アニメ好きの国のフィリピン初のアニメシリーズということもあり、フィリピン国内のみならずアジア全域が密かにその公開を楽しみにしているように感じます。
日本も製作に関わっていることから、作画のレベルやプロットなどにも注目が高まります。
投稿者プロフィール
- 読書が趣味の20代♂。留学中に日本のアニメ文化が海外で広く愛されていることを知り、アニメの世界にのめり込むように。あえてマイナーな作品を見るのが好きです。現在はフィリピンに滞在しています。
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